間一髪、命からがら(違う/汗)アンパンマンから逃げ出したドキンは、当てもなくフラフラと彷徨っていた。




時折食べ物の匂いに釣られ、無意識のうちに移動していることもあり、かなり危険な状況ではある。(ドキンUFOのハッチは閉じられている。通常外の匂いが入って来ないハズだが・・・今の彼女は、ありえないくらいの鋭い嗅覚を発揮していた/食べ物のみ有効)
しかし、それでも絶食がまだまだ続いているのは、ドキンの執念のなせる業か・・・・・・(怖い/汗)




目が血走っているおかげで、今のドキンを見た人々は全速力で逃げ出していく。



そんな中、走って逃げる人々の中に、ドキンへ向かって逆走してくる人影があった。

ドキンはそれに気付く事無く、相変わらず血走った目でフラフラと食べ物の匂いを追いかけている。(ドキンUFOの・・・/以下略)






「ホラホラ〜〜〜〜〜〜〜♪」


「うわぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!」


超低空飛行でフラフラと飛んでいるとはいえ、ハッチの閉じたドキンUFOの中に突然現れた人。

随分前から、逆走してドキンを追いかけていたその人―――――――――ホラーマンは、いったいどうやって現れたのか、音も無くいつのまにかドキンUFOの中に湧いて出た(・・・・・・ゴ○ブリか?!)




「ホラホラ〜ドキンちゃん、どうしたんですか?」


「『どうしたんですか?』じゃないわよ!!
 いきなり湧いて出て、びっくりするじゃないの(怒)」



血走った目でキッと睨みつけ、空腹のイライラを乗せた怒りを拳に込めたドキンは、ばいきんまんをノックアウトした時同様ホラーマンを仕留めにかかった。



ボスッ!!!!





重く鈍い音が聞こえ、ホラーマンはみぞおちをおさえて蹲った。

「痛いでホラ〜・・・・・・
 ドキンちゃんのが痛いですねぇ///」



ゾワゾワと鳥肌が立ったのは気のせいだろう。
殴られたのに嬉しそうなのも気のせいだと信じたい。




危ないホラーマンの言動に一瞬動きが止まったドキンだが、すぐに再沸騰したらしい。

「大体あんたは


グゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ドキンの言葉を遮ったのは、ドキン自身だった(笑)


「ドキンちゃん、お腹が空いているんですねぇ。
 待っていてください。ドキンちゃんの為なら、このホラーマン、おいしい物をどっさり持って来るでホラ〜!!」


どこかへ食料調達に行こうとするホラーマンの服を引っ張り、止めるドキン。
それに気付いて振り向くホラーマンは嬉しそうだった。


「ドキンちゃん、そんな・・・大胆「違う!!」
ドスッ!!!!


勘違いホラーマンの言葉を遮り(殴り倒し)、ドキンはゼイゼイと荒い息を吐いていた。


「食べる物はいらないから、あんたも消えて」

「????
 食べる物はいらないって・・・どうしたんでホラ?ドキンちゃんらしくもない」

「いいから!!いらないって言ってるでしょ?!」

「ホラ〜病気になっちゃいますよ。いつもの食欲はどこへ行ったんですかねぇ???」


しつこく言ってくるホラーマンにイライラしながらも、ドキンはボソッと本音を漏らした。

「肥るから食べたくない」



ボソッと言った一言も、ホラーマンはちゃんと聞いていた。
まさか、食欲魔人(酷!!)のドキンからこんな言葉を聞くとは思っていなかったホラーマンは一瞬止まり、笑いながらこう言った。

「今更何言ってんですか〜
 今までの食べっぷりを思えば、ちょっと位食べなくても痩せないでホラ〜
 だいたい私なんて、肥れなくて困ってる位なんですねぇ〜」


ほら、と服の裾をちょっとめくってガリガリの腹を見せたホラーマン。
ドキンの神経は見事に逆撫でされた。


「もぉいい!!」



怒りが頂点に達したドキンは、その場にUFOを着陸させると、そのままUFOを捨てて走り去っていった。





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初登場、ホラーマン。今までオン・オフ共に作品内で出したことが無かったのでドキドキですが・・・やっぱり変な人になってしましました(苦笑
彼はストーカーでマゾで・・・って、何でこんな書き方してしまったんでしょうか???橘にも分かりません(オイ

いや、書いてて楽しかったのは否定できませんが(笑)今後再びホラーマンを書く予定は有りません。
なんか、楽しいけど扱いが難しい。

そして、どんどんドキンが凶暴になっていく・・・(死) ドキンのファンの方、ごめんなさい。

そんなこんなで、3話目終了。
次回でラスト(の予定)です。

(2006・5・2)
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