メロンの気持ち

















「助けて、ロールパンナお姉ちゃん!!」

もちろん、このセリフはメロンパンナのもの。ばいきんまんに1人で立ち向かっていたメロンパンナが、危機に陥り叫んでいた。







今日はミミ先生や子供たちと一緒にピクニックに来ていたメロンパンナ。見渡す限り一面の花畑に、少し小高くなった丘。川のせせらぎが聞こえ、絶好のピクニック日和だった。

「さぁ、そろそろお昼にしましょう」
ミミ先生の声に、みんながいっせいに集まってきた。丘の上でジャムおじさん特製のおいしいパンをひろげ、今まさに手をつけようとした瞬間・・・例のごとく、ばいきんまんがUFOに乗って、パンを奪いにやってきた。

「はっひふっへほ〜♪今日の俺様のお昼は、パンで決まりなのだ!」
勝手なことを言うばいきんまんに、メロンパンナは敢然と立ち向かった。

「やめなさい、ばいきんまん!!」

「うるさい!ひっこんでろ」
ばいきんまんはメロンパンナを気にもせず、パンへ目掛けて飛んでいる。

「メロンパンナのメロメロパァ〜ンチ!!」
ばいきんまんの乗っているUFOに向かってパンチを放ったメロンパンナ。しかし、ばいきんまんは簡単によけて、UFOに搭載された銃でメロンパンナのマントを撃ちぬいた。
マントに穴の開いたメロンパンナは、そのまま地面に向かって落下していくところ。そして、あのセリフ・・・

「助けて、ロールパンナお姉ちゃん!!」







どこからともなく、颯爽と現れたロールパンナ。メロンパンナが地面に激突する直前にメロンパンナを助け、そっと地に下ろした。

「げっ!!ロールパンナ・・・(汗)」
ばいきんまんはロールパンナに勝てる気がするはずもなく、すっかり逃げ腰になっている。
一方、ロールパンナはリボンを出し

「ロ〜ルッ!!」
ばいきんまんのUFOを、あっという間に投げ飛ばしてしまった。

「覚えてろよ!バイバイキ〜〜〜〜ン」







その瞬間、音も無く飛び立とうとしていたロールパンナに気付き、メロンパンナは行く手を阻んだ。

「まって、ロールパンナお姉ちゃん。一緒にパン工場に帰ろうよ」

「それはできない」
悲しそうにうつむくロールパンナ。少し考え、別の提案をしたメロンパンナ。

「だったら、今だけ。今だけでいいの。一緒にお昼ご飯を食べようよ」
とまどうロールパンナの手を、メロンパンナは引っ張っていく。 ひろげたパンの前に座り、メロンパンナはロールパンナにパンを手渡した。

「一緒にご飯食べるの、初めてだね♡」

その笑顔におされ、その時初めて、ロールパンナはメロンパンナと食事を共にした。










本当は・・・・・・


イツモイッショニイラレタライイノニ・・・





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