パン工場から出て、町とは反対の方へ向かってみた。
バイキン城のある方向が分かればいいんだろうけど・・・まさか人に聞くわけにもいかないしね。
あくまで、のんきに。歌まで歌ってみたり。
無防備に食べ物を持っていることが、彼に逢う唯一の手段と信じて。
他に思いつかなかっただけなんだけどね(苦笑)
道なりに(それると怖いじゃん)元気よく歌を歌いながら。どれくらい歩いただろうか・・・
長かったような、短かったような・・・
あまり疲れていないので(きっと歩いたり運動したりしなれてるんだ、カバオは。)はっきり分からないケド、歩き続けた結果は・・・
ばっちりでした。ええ、本当に。(笑
あのバイキンUFOが飛んでる音が遠くから聞こえ、近づいてくるのが分かった。
そう、そして・・・UFOから例の『手』を出してきて、私の持っているバスケットを奪ってくれたの。
「は〜ひふ〜へほ〜〜
これは俺様が食べてやる」
ど〜ぞ、ど〜ぞ。その為に作ったんですから。
一先ず私の作戦は成功のようだ。
その場でバスケットを開け、プリンを食べ始めたばいきんまん。
「うまい。・・・もっとよこせ〜〜」
「今はそれだけしか・・・」
ごめん、もっと作ればよかったね。ばいきんまんが沢山食べることは知ってたのに・・・
それでも、「うまい」って言ってくれたことがメチャクチャ嬉しい♪
「だったら、どこにあるのか教えるのだ!!」
え??どこにって・・・
「それは、僕が・・・作ったんだ」
「なんだと〜〜〜
・・・だったら、今すぐ作るのだ」
UFOから伸びた手は、私の体をつかみ、ばいきんまんの隣に置いた。
UFOのハッチが閉じ、出発した。
「どこに?」
「いいから、おとなしくしろ!!」
はい。勿論です。よろこんでお供します。
なんて・・・言いたいよ。こんな素敵な待遇・・・嬉しすぎ。夢みたい(夢だろう)
バイキン城まで一直線。ばいきんまんが黙ったままなのは残念だけど、これで計画は大成功!!まさかバイキン城にまで来れるなんて思ってもいなかった。
こんなにうまくいっていいの???
二人っきりで・・・(姿はカバオだけど)
ドライブ???(違うだろ)
強引なところがス・テ・キvv
・・・・・・すっかり思考が壊れてます。お願い、頭の中は覗かないでね(誰も見たくないって)
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